アルファ・ラバル プレート式熱交換器 リガスケット
1.
ガスケットの寿命、リガスケット時期について
2.
リガスケットの方法について
1)
ガスケット接着剤の違い
2)
メーカー工場における熱処理接着工程、優位性
3.クリップオン式から熱処理接着式への変更リガスケットについて
4.リガスケット費用について
5.メーカー工場における熱処理接着方法の場合の納期について
1.
ガスケットの寿命、リガスケット時期について
ガスケットの寿命は、それぞれの熱交換器の運転温度、温度変化、圧力変化、流体との相性、
熱交換器の設置環境、整備間隔(開放頻度)など、さまざまな条件により異なるので、一概に
何年と決める事は困難です。
特定機種取扱説明書には、標準運転環境下でのガスケット寿命の目安として
高温水及びスチーム
1〜2年
温水
3〜5年
冷水
約 5年
と記載されていますが、船舶の清水冷却水系はほとんど温水の範囲であり、この表現では
寿命として短く、現実性に乏しいと考えています。
ガスケットがそろそろ寿命であると知らせる兆候は、多くの場合、流体温度が低い始動時や
高温の流体が止められた時の液漏れです。
これをコールドリークと呼んでいますが、ガスケットのシール性能が一定期間の使用により
衰えたときに起こります。
船舶のセントラル清水冷却器用熱交換器を例に取りますと、運転温度がそれほど高くない事で、
コールドリーク(プレート開放掃除後の組上げ時に見られる事になりますが)の起きる時期は
他用途の熱交換器より遅く、経験的に、年1回の開放頻度で、8〜10年を経過したものに多く
見られる事から、8〜10年が平均的なガスケットの寿命と考える事ができます。
リガスケット時期につきましては、該当船を今後何年ご使用になるかという事も考慮して頂き、
使用年数が20年以内であれば、途中1回の交換で終わるように、中間時期で実施されるのも
経済的と考えます。
勿論、10年を経過しても漏洩を起こしていない物もありますが、寿命を超えた状態で漏洩の
リスク(復旧の為の大きな損失)を負うより、平均的なガスケットの寿命範囲内での交換を
推奨致します。
現実に、造船所作業として、入渠中に開放掃除後組上げたところ、ガスケットの劣化により
漏れが止まらず、入渠期間を延ばしリガスケットをした事例もありますので、メーカー(アルファ・ラバル)
としてもこのような最悪の事態を未然に防ぐ為にも、リガスケットの必要性を御案内する次第です。
2.
リガスケットの方法について
1)ガスケット接着剤の違い
接着剤には、現場修理用接着剤(一般的なゴムのり)と、メーカー工場でのみで使用できる
熱処理型接着剤(エポキシ系樹脂接着剤)とありますが、現場修理用接着剤では、良くて
4年程度しか接着効果は期待できず、接着性の悪さが原因して、本来であればまだ使用
可能なガスケットを捨て、再度貼り替えなければならず、無駄な出費となります。
注:熱処理型接着は、必要な設備が整っていないとできません。
2)メーカー工場における熱処理接着工程、優位性
メーカー工場に於けるリガスケットは、ガスケットの剥離から始まり、洗浄、検査、ガスケット
接着、硬化、圧力テスト等の工程を経るわけですが、中でも最も重要な工程は、ガスケット
の接着です。
熱処理型接着によって、少なくともガスケットの寿命までは、接着効果が保たれます。
メーカー工場でのリガスケットは、ガスケットの剥離にしても、プレートを傷める事のない方法
であったり、最終的な圧力テストの実施等、現場でのリガスケットではできない数々の
優位性があります。
参考資料:工程については、プレート式熱交換器リコンディシヨニングを参照下さい。
3.
クリップオン式から熱処理接着式への変更リガスケットについて
プレートガスケットがクリップオン式で取り付けられているものは、ガスケットがプレートに
接着されていないので、ガスケット交換作業が容易であるという利点があります。
但し、定期的にプレート開放掃除が必要な熱交換器の場合(例:セントラル清水冷却器等)
には、プレート掃除時にガスケットを取り外し、取り付ける作業と、ガスケット取り付けの際
プレート溝との間に異物の噛み込みがない様に作業することは、比較的、手間の掛かる事となり
これらの作業を通して、ガスケットを傷めてしまう事もあります。
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特にガスケット外側にあるクリップ部は、常に機関室内大気と触れている為自然劣化を起こし
易く、作業中にクリップ部が切れてしまい、ガスケットが使用できなくなることがあります。
結果として、先に述べたガスケット本来の寿命まで持たず、ガスケット購入回数の増加による
ランニングコストの上昇も懸念されますが、クリップオン式から熱処理接着式に変更することで
問題は解決され、安心できる運用が可能となります。
4.
リガスケット費用について
弊社迄お問い合わせ下さい。
5.
メーカー工場における熱処理接着方法の場合の納期について
リガスケット標準工期は、メーカー指定工場到着後、中3日必要となりますが、入渠期間の
制約により、この工期が確保できない場合には、ガスケット交換済みのプレート
パックと
そっくり交換するシステムを適用する事もできます。
注)汎用機種であるM10−B型と、A15−B型用について準備されています。
但し、用意されているプレート パック数には限りがありますので、作業予定日の1ヶ月前
までの御連絡を、御願いしております。